私の営業先で、移動時間的に最南端となる取引先、宮崎県。
一軒目は、先日ご紹介した、K6Aを搭載、軽自動車登録されたローバーミニ!を作った大原自動車さん。
ケータハム、バーキン7を得意とされていますが、ご本人は専門店をするつもりもなく、好きだから弄っていたら、人が集まってしまった、そんな感じです。キャンピングカーをつくったり、移動ラーメン店を作ったり、いつもオモシロいクルマを作っています。
ホームページを持たない会社なのですが、GOOGLE MAPには登録されています。
けれど… なぜか「ドリフトショップ」(爆笑)。息子さんもクルマ好きで、JZXでドリフトをされていて九州大会でも活躍はされていますが、ここの本業は自動車の一般整備工場、板金工場です。
当社が最もお世話になったのは、トゥデイ。ベストセラー商品の一つでもある、JA4用エキマニ、車高調、強化ブッシュは大原社長の提案。14年ほど前、仲のよかった当社の村尾部長に提案。
「宮崎で軽耐久レースが流行っとるちゃ!ワシがトゥデイのマニ手作りしたやつあるから、量産してみんしゃい!」
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/exhaust/ex_exmani
14年間売れ続けるベストセラー。車高調やブッシュも、40年以上前にラリーで全国2位まで登りつめた村尾部長と一緒に、何度も宮崎の山中でテストを繰り返したようです(笑)。
そんな大原さんに若い頃からお客さんとしてお世話になっている、という藤野社長が経営するのがF-SERVICEさん。
このサイトからシルビアやスカイラインのパーツ、「買ったことある!」って言うヒトもおられる事でしょう。なぜなら普通には入手の困難かつ必須パーツを豊富に持っておられるからです。
シルビア、スカイライン専門のイメージが強いのですが、今日はAE86のメンテ中。聞けば、昔はAE86のパーツがメインだったそうです。
ショップ業を営みながら通販をされているのは本当にこころ強い。ご自身がシルビアでサーキットやドリフトをされており、その上、ショップとしてもメンテ、チューニングしているのですから、購入にあたってこれほど心強いところはありません。
「あ、さっき、大原社長から電話ありましたよ。『今晩、あけとけ!肉喰いにいくゾ!』ですって」
郊外のホテルから指定のお店まで、徒歩1.5km! 私は安宿しかとれません。宮崎駅がやっと見えてきた。
宮崎って、行ったことがあるヒトはご存知ですが、市内はかなり都会。繁華街も充実。待ち合わせたお店は、
「宮崎肉本舗」さん
「おまえさん、体おっきいから良く喰うじゃろ。食べ放題、飲み放題にしちょっとよ」
コレが一番幸せな瞬間。生きててよかったとつくづく思う。
さて、驚愕するのはこのあと。
おかしい!この肉おかしい!!貧乏人の私が良く行くチェーン店のあごが鍛えられるお店の肉とは色艶が全然違う!
これって、数年に一度、食べる、食べ放題じゃないほうの、高級系の肉じゃん!
どれもこれもどう考えてもクオリティがオカシイくらいに高い!もしかして、気を使って、食べ放題の店だけど、高級なお肉の単品オーダー?
「違いますよ」
と焼き奉行をしてくださる優しい藤野さん。
「これですよ」
飲み放題、喰い放題、¥3500で…… A4牛!!??!!??!!??
頭イカレテイルよ、宮崎県… 通りでウマイはずだよ。1人、1万円近くするレベルの味。これで良く店が潰れないなあ。
「宮崎は牛、豚、鳥、その他食材が豊富でしょ。皆さん舌が超えているので、他府県の有名チェーン店が進出しても、すぐに潰れちゃいます。この店はおいしいですけど、そんなにビックリされると、こっちがビックリですよ」
喰い放題の店で出てくる鳥や豚のレベルじゃないですよ、コレも。牛もさることながら、鳥肉はいわゆる地鳥レベル。恐ろしく新鮮なんです、どの肉も。
超贅沢。高級しゃぶしゃぶで出てくる肉を焼いて食べる、焼きしゃぶ。
ハラミステーキは丸ごと焼いてから…
はさみでカットー!ムチャクチャだよ、このレベルの高さ。
よく、焼肉屋で、『数量限定のいちぼ」等の高級部位がありますが、あのクオリティでした、このハラミステーキ。
〆には、宮崎独特のラーメン、辛麺! 他のラーメンとはまったく異なるラーメン
http://kyoudo-ryouri.com/food/2151.html
ニンニクに唐辛子をガツンと利かせているクセに、まろやかな玉子とじ。反則だよ。しかも麺が普通とは違い、韓国冷麺やこんにゃく麺のような歯ごたえと、すっきり感があって、二日酔いのときや、〆には最高!
これも食べ放題!2杯いただきました。
ご馳走さまでした。感動しました、マジで。こんなウマイ肉、遠慮せずガンガン喰ったのは生まれて初めて!
「おまえさんは大げさジャのォ。何喰わせても、『ウマイ!』って叫んどる」
確かに、今まで、うどん、うなぎ、焼肉ランチ、地鳥を食わせてもらい、うまい、と叫びましたが、当たり前でしょ。ホントなんだから。これを大げさと思う宮崎のヒトは、普段から相当うまいものを喰ってるんでしょうね。実際、私は日本全国で、何を食べても平均を超えるウマイものだらけ県、NO1は宮崎と自信を持っていえます。
「次いくゾ」
駄菓子屋バー「まぜこぜ」さん
http://www.apamanshop.com/column/post-54334/
大原社長がかなり親しげにマスターとお話しています。でも、会話を聞くと、かなりヘビーなクルマ情報。え?なぜ?バーのマスターが大原社長のクルマのディープな会話に!?
「ボクは宮崎で以前トヨタ系のディーラーで働いっちょったんすよ。大原さんは超大先輩ッス」
え!?知らなかった!大原さんもトヨタに勤めてたんだ!
「相当昔の話っちゃ。ワシはレースがどうしてもしたい。でも3~40年前のディーラーで、土、日、クルマの競技で休むなんてもってのほかだったし、工場長だったしな。理解してくれる上司がおって、月曜日にはトロフィーもって出勤して『おかげさまで優勝しました!』なんていうこともあった。でも、やっぱりみんなに申し訳なくて、辞めたっちゃ」
チャージも料金も凄くリーズナブル、お店はレトロでオシャレ、何よりマスターがクルマに詳しく、会話が愉しい。でも、マスターと熱く、車のマニアックな話を続けたため、先客の超カワイイ宮崎レディが、気を利かせてかえっちゃった…
ワタシのカラオケの十八番は、Dragon Ashのグレイトフルデイズと、河島英五の酒と泪と男と女。
今夜は残念ながら、酒とオトコと漢とクルマ…
クルマよりも、美人が多い宮崎レディとお話がしたかったよ…(泣)
藤野社長、ありがとうございました。藤野さんはとても優しいので、話をするとホッとします。
大原社長は、「また来いよ!」とこちらを見ずに颯爽と風を切って歩いていきました。カッコイイ!
お礼を言われるのが恥かしいというシャイさと、奢るのは当然じゃ、礼なんかイラン!という、男気の両方が垣間見えます。
こんな人たちのおかげで、トゥデイをはじめ、色んなパーツがシルクロードから発売されています。45年の営業マンとショップさんたちとのこんなお付き合いの積み重ねのおかげで、当社は今日も商売をさせていただいております!
宮崎は昔、日本のハワイと呼ばれていたと聞いています。新婚旅行の行き先NO1だったそうで、非日常の景色が溢れ、美しい自然を堪能でき、なおかつ繁華街が充実しています。
最近は飛行機の航路の充実と価格競争で、海外に行く人が多くなりましたが、私は宮崎は日本で一番、観光で愉しいところだと自負しています。
海、山、豊富な歴史遺産。食べ物がとてもおいしく、なおかつ女性が美しい…
クルマ好きにとっても郊外や山道は信号が少ないワインディングロードが美しい景色とともに延々と続きます。一度は是非、訪問してみてください!
さてさて、そろそろ奈良県に戻って、新商品開発の進行具合を確認せねば。